マスカレードナイト 東野圭吾さんをレビュー
マスカレードナイト 東野圭吾さんをレビュー
僕が初めて東野圭吾さんを手に取ったのは、
最新作「マスカレードナイト」です。
ちょうど読書にハマり始めた時期でした。
ハマっていたというのは動機に1つですが、
もう1つ強烈な動機があります。
マスカレードナイトは、マスカレード・ホテル、マスカレードイブに続く、
シリーズなんですが、
以前のシリーズを私の好きな女優がおすすめしていた事がキッカケです。
その大好きな女優が東野圭吾さんの話をしているインタビュー記事を
見つけて1ヶ月も経たないうちに、最新作マスカレードナイトが発売しました。
発売間もないころ、僕は平積みされてそれを見付けて、
「東野圭吾というネームバリュー」「僕の大好きな女優おすすめ」
という主に2つの理由で購入を決意しました。
その決意を僕は今感謝しています。
マスカレードナイトは、高級ホテルのマネージャー、受付が
お客様の無理難題の要求に答える場面があるんですが、
そのアイディアがとても斬新で、男らしくて、エロティック。
誰も傷つかない素晴らしい提案を出してきます。
例えば、ホテルで、部屋の窓から見える広告の視線をずらして欲しい。
一目惚れした客人と二人きりで食事を取るチャンスを作って欲しい。
など、簡単に諦めてしまうような要求にも、
斬新な発想で、客人な納得できる結果を出していきます。
もちろん、フィクションの中の出来事ですが、理にかなっている。
実際に、ノンフィクションでも可能な立ち振舞で僕は感激しました。
東野圭吾さんのパーソナルについて、もうすこし深く調べてみます。
●東野圭吾
彼は今年で59才。
今まで、ドラマ化された小説をなんどもベストセラー化させました。
どんな幼少期を過ごしていたのかっていうのが、Wikiに少しだけ
書いてありました。
高校2年生までは、小説家になろうと思ったことは無いようです。
高校2年生のときに偶然手に取った「アルキメデスは手を汚さない」という作品を読み始めて、推理小説にハマっていったそうです。
江戸川乱歩賞という目標を持ち、松本清張さんの小説で、「推理小説とは何か」について、学習をし始めたそうです。
ウィキペディアでは、彼の執筆方法についても触れていました。
東野圭吾さんの舞台は、自分が経験した現実の世界からの応用が多いそうです。当たり前のことかもしれませんが、これはとても大切なことだと思います。
自身が体験したこと。そこで感じたこと、学んだことを材料に、うまく小説化
できるように料理する。そうすることでイメージが用意になる文章が生まれてくるのでは無いのかと思いました。
●マスカレードナイトについて
マスカレードシリーズは、ホテルのコンシェルジュを勤める女性と、刑事の男性、2人を主人公として物語が進んでいきます。
その中で、ホテルマンのマインドセットがいくつか出てきます。
ホテルマン、マインドセット1
「お客様の要望に「NO」と言ってはいけない」
何か願いを託されたのなら、絶対にNoと言ってはいけない。知恵を振り絞り、必ず相手が納得する解決方法を探し出す。
「答え」というのは、探し出そうとしてる人にしか見えないという話を聞いたことがあります。
少しむずかしい単語を出すと、網様体賦活系(もうようたいふかつけい)という脳のパーツが関係しています。
「無理」「No」と判断したとき、脳みそはその答えを探しだすことを停止します。逆に、「どうしよう」「どうやろう」「なにか方法は無いか」と探そうと意識するだけで、網様体賦活系が活発化して、問題を解決できるアイディアが生まれると言われています。
ホテルマンとしてでなくても、普段からなるべく「No」を言わずに、解決方法を生み出していく人生を歩むと、質の高いが生き方になるような気がします。
ホテルマン、マインドセット2
「お客様の仮面を外してはいけない」
ホテルにはいろいろなお客様が来ます。
有名人、芸能人など、他の方に顔が割れている人たち。
不倫、密会などの訳ありの人たち。
様々な人達が訪れます。
中には過去に殺人を犯した事がある人がいても不思議ではありません。
ホテルマンの役目は、ホテルに宿泊してる間は、気持ちよく過ごしていただくこと。なので、相手がワケアリでも、それをそのままにしておく事が必要になっていきます。
場合によっては、不倫相手と実の妻を合わせないという配慮もしてくれるそうです。(小説の中だけの話かもしれませんが)
誰もが仮面を被っている。この文章を書いてる僕も、読んでるあなたにも必ず人に見せていない素顔というものがあるのでしょう。
東野圭吾さんはそこに目をつけて、伏線を散りばめながら、人間というドラマを展開していきます。
●東野圭吾さんのレビュー評価は、、、
僕のような読書初心者、読書にハマり始めたばかりの人間が評価するなんていうのは、畏れ多いことですが、これから東野圭吾さんのシリーズを読み始めようか迷ってる方のために正直に良います。
東野圭吾さんの作品を、、、
★10個です。(満点は★5個)
推理小説は、アイディア勝負のようなところがあるのかなって思うんですが、予測の付かない展開で、東野圭吾さんは僕のような読者をわくわくさせて、次から次へとページをめくらせてくれます。
読書が好きになります。
そして、読書にある程度慣れてくると、僕の場合は「伏線」を意識するようになります。フラグとも呼ばれています。
この話、展開は後半の場面でどんな作用を起こすのか。
なんて事を考えて読むのはとても楽しいです。
いくつか小説を読んで思ったのが、無駄な部分がほぼないということです。
すべての文章が後の伏線として活かされています。
【伏線】を楽しむのが、読書の醍醐味かなって思っています。
伏線、、、